二世帯住宅へのリフォームを行う際には、家族全員が心地よく快適に暮らせるよう、小さなことでも「まぁいいか」という感覚を持たずにしっかりと相談しておくことがとても重要です。
太陽光発電の設置でも同じです。
掃除や洗濯といった家事は人によってやり方が違ったり、その家事を行う時間帯や頻度などもまったく異なってくるもの。こうした見落としがちな点にも、よく注意しながら計画を進めることをおすすめします。とりわけキッチンリフォームなどに代表される、家事に直接関わる場合はより慎重に進める必要があります。
とはいえ夫の両親と暮らすお嫁さんの立場である場合は、なかなか自分の希望をいいだすことができないというケースもあることでしょう。遠慮しないでといわれても、やはりそこは嫁の立場上、どうしても遠慮してしまうと思います。しかし遠慮の結果、リフォーム後に不具合が発見されたり、「やっぱりこれだけは譲れなかった」などの後悔が生まれる可能性も。こうしたトラブルに発展すると、些細なことから家族の問題にまで発展し、最悪の場合はせっかくリフォームしても別居することになったり、あるいは離婚という結果を招いてしまいかねません。
このような問題を避けるには、工務店との打ち合わせの際、親世代と子世代が別々に打ち合わせを行い、そのうえで工務店側から提案を受ける形にするといいでしょう。
一般的に一戸建て住宅の場合、子どもたちが独立する前は家族の人数も多いため広めの家で部屋数も多くなっているものですが、子供が独立すると夫婦2人になるため、そのまま使うのでは家が広すぎ、メンテナンスも大変になってきます。そこで近年注目されているのが、家はそのまま住みながら一部をリフォームして、賃貸アパートとして貸し出す方法です。これなら余っている部屋を無駄にすることがありませんし、将来的な収入源の確保にもつながりますので、老後の心配も軽減することができます。
最近では広すぎる家は売却してしまい、利便性の高い新築マンションに買い替えて移り住む人も増えています。しかし住み慣れた家に未練があるのにそのようなやり方をするのは無理がありますし、せっかくご先祖さまから受け継いだ土地ならば、余計に離れがたいものでしょう。しかし賃貸併用住宅リフォームなら、自分たちの居住スペースはそのままに、階下を他者に賃貸しして賃貸収入を得ることができます。
もちろんこうしたリフォームを行う場合は特別な知識も必要となってきますので、より信頼して任せられる業者や工務店に頼む必要があります。税法や土地活用、運営管理やアフターケアなどのメンテナンスといった専門的な知識が豊富な工務店を探し、納得のいく形で計画を進めましょう。